神田川の桜2008〜妙正寺川の桜page2

●哲学堂公園と落合公園

 環七を越えます。中野高専の迂回を終えて三谷橋で川沿いに戻ります。ますます、サクラを眼にしなくなりました。また、このあたり05年の浸水騒ぎを受けての、大規模な河川改修工事が始まっているので、川沿いの道は大変です。工事のために、右岸と左岸をまさに右往左往。歩行者すら通行止めになっている区間もあるんです。

関元橋
ホントにサクラがない区間で、関元橋の橋詰めの個人宅にありました。かなり無理な体勢で撮影したのが、この一枚。
新青梅街道の桜並木 江古田橋の橋詰め近くの花壇の奥に見えるのは、新青梅街道沿いの桜並木。妙正寺川沿いの並木と無理矢理解釈することも出来なくはありません。

 本当にごく僅かのサクラしか見ることができなかった環七下流側ですが、哲学堂公園内にあることはわかっていましたので、それを期待して進みます。上にも掲載した江古田橋の下流側、新青梅街道の歩道に作られた桜並木を撮影。ほんの短い距離ですが、妙正寺川に沿う部分もあります。その先の江古田公園内にサクラはなし。いよいよ、哲学堂です。
 妙正寺川は哲学堂公園の中を流れます。哲学堂公園は川の左岸側に整備されていますが、公園施設橋の富士桟から上は、右岸も哲学堂公園です。右岸は、左岸よりも一段高いところに遊歩道が整備されていて、右岸側の公園の桜並木を見下ろすようなアングルで、楽しむことが出来ます。
 ここのサクラは、ちょっと有名で電車やバスでやって来る人もいます。それだけの価値があるかどうかは判断が難しいところですが、妙正寺川随一の観桜ポイントであることは間違いありません。ただ、撮影した日は、河川改修工事の重機が川底に置かれたまま。ちょっと、興ざめでした。

哲学堂公園内遊歩道
哲学堂公園の右岸遊歩道です。左岸のサクラを楽しめる道です。実は、ここ梅の木もすぐ近くにあって、3月にはいると多くの人で賑わうのです。
改修工事の重機とサクラ 河川改修工事のための重機が置かれた河床。工事のための導水路が作られ、川の水はそっちを流れています。つまり、川に水が流れていないのです。
哲学堂公園の桜
少し下流に進んで、四村橋近くから上流側を振り返って撮った写真です。写真の下に、重機の頭。色々やったのですが、うまくトリミングできませんでした。
上高田公園 落合公園の西の入り口にあたる水車上橋からのカットです。古くあるサクラのようで、大きく見事な枝振りです。

 哲学堂公園を抜けると、河川改修工事がまだまだ続く区間です。右岸の狭い歩道を抜けて、新しくなった北原橋。上高田公園の遊歩道を抜けて、西武新宿線の踏切を迂回すると、落合公園です。ここは公園内のサクラが結構見事な場所です。ほとんど地元の人でしょうが、観桜を楽しんでいました。
 公園敷地内ですが、妙正寺川沿いにも桜並木のようなレイアウトでサクラが植えられています。妙正寺川を基準にいえば、左岸です。ちょうど左岸遊歩道のようなレイアウトに見えますが、この部分はすぐ先の西武線の線路で終わります。つまり、行き止まりになってしまいます。

サクラの下は調整池の呑み口
遊歩道が続くように見えますが、ここは西武線で行き止まり。調整池にもなっている落合公園ですが、護岸壁に呑み口が開けられています。
中井駅近くのサクラ 中井駅付近の様子です。工事中の仮設歩道の手前に、サクラの樹が一本ありました。歩くのを止めて見る人いませんでした。

●川沿い最下流のサクラは、落合橋近く

大正橋近くで 大正橋近くの右岸にあったサクラ。妙に花が白かったのが、印象的でした。個人宅のサクラのようですが、これってソメイヨシノなのでしょうか。
新落合橋から下流を見る
新落合橋と昭和橋との間、左岸にあったサクラ。新落合橋の上から、撮影しています。近くで見ると、意外と立派なサクラでした。
下落合近くのマンションのサクラ
昭和橋近くの右岸のマンション敷地内のサクラです。まだ、若木のようで豪勢に花を咲かせているとはいえませんでした。
妙正寺川最下流のサクラ
これが、妙正寺川沿い最下流にあるサクラです。しかも、撮影時は2分咲き程度。何とも締まりのないカットです。

 落合公園を抜けると、もう出掛けて見るに値するサクラは無いように思ってました。いわゆる公的に植えられたサクラは、もうありません。それでも、大正橋の手前の右岸と新落合橋の下流側に、それぞれ見るに値する樹がありました。
 新落合橋を過ぎれば、もう妙正寺川の下流端はすぐそこ。昭和橋の先のマンション敷地内の、何本かのサクラを見ることができます。そして、落合橋の手前に、妙正寺川沿い最下流のサクラを見ます。工事シートの外側に取り残されたように佇んでいました。訪れた日は、まだ2分咲き程度。日影にあるサクラなんです。でも、これがまぎれもない最下流のサクラだったのでした。