神田川の桜2012〜妙正寺川でスイングパノラマ

寒さが厳しかった冬。ウメの開花は例年に比べて2週間近くも遅れました。サクラの開花も遅れて、開花宣言が出たのは3月ギリギリの31日でした。ただ、開花宣言の後はとってもいい陽気が続いて、あっという間にサクラの季節になりました。今年の神田川の桜は、妙正寺川の風景をスイングパノラマで、本流をフォトギャラリーの体裁で構成しました。

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●哲学堂公園までの道のり

　西武新宿線の下落合駅近くに下流端のある、神田川の支流の妙正寺川。川沿いの遊歩道に公的に植えられたサクラ並木は、ほとんどありません。それでも、川沿いに歩けば公園や個人宅のサクラが、川沿いを彩ります。太陽が出たり入ったりの不安定な空の下、上流に向けて撮影を始めました。

　下落合駅近くから中野区に位置する哲学堂公園まで区間は、副都心に至近ということもあってマンションが建ち並びます。そんな場所を縫うように流れる妙正寺川。数えるほどしかない個人宅やマンション敷地内から伸びるサクラの枝を楽しみながら歩くと、落合公園と哲学堂公園の見事なサクラが待っています。

昭和橋近くのサクラ
マンションの敷地内のサクラです。川沿いに並んで植えられているので、サクラ並木に見えなくもない。そんな風景です。

大正橋の橋上から
西武線の中井駅近くの大正橋の橋上でスイングパノラマです。個人宅のサクラなんですが、見事な枝振りです。川に向かって精一杯枝を伸ばしています。

栄橋と一本のサクラ
中井駅前から上流側は、左岸に川沿いの歩道が設けられています。栄橋のたもとの狭い空間にあるサクラ。7分咲きってところでした。

落合公園で観桜
落合公園のサクラは、見事な枝振りです。公園に入る歩道が川沿いに作られているため、遊歩道沿いのサクラ並木のように見えるのがOKです。

哲学堂公園のサクラを対岸から
中野区立の哲学堂公園です。左岸の公園内から枝を伸ばすサクラを、右岸から撮影です。右岸が一段高くなっているので、見下ろすようなアングルになりました。

下田橋から哲学堂を撮る
哲学堂公園の西側の入口にある下田橋の橋上から撮影です。左岸は緑の濃さが目立ちます。一方開放的で明るい右岸。その違いもいいと思います。

●妙正寺池までの明るい遊歩道

　決して川沿いのサクラが多くはない妙正寺川です。たまたま川沿いに植えられたサクラが彩りを添えている、という構図は環七を越えても変わりません。それでも、狭い住宅街を流れていた下流域と違い、開放的な雰囲気になるので、数少ないサクラも楽しんで眺めることができます。

　妙正寺川沿いの観桜ウォークのハイライトは、妙正寺池直下にあるサクラ並木。神田川水系では本流の八幡橋近くとここにしかない、しだれ桜の並木道です。ソメイヨシノに撮影日を合わせているため、年によっては花の盛りを外すこともありますが、今年はバッチリのタイミングでした。

中野四中と幼稚園のサクラ
宮下橋のすぐ上流は中野四中。学校敷地内のサクラが、橋上に伸びています。下流を見ると、幼稚園の敷地内のサクラ。パノラマじゃないと収められない風景です。

都営団地のサクラ
鷺宮西住宅という都営団地。妙正寺川沿いの団地ですが、ここにとっても大きなサクラがあります。そのサクラを白鷺橋から狙いました。

井草上橋から左岸のサクラを見る
井草上橋から上流側を見ます。明るく日当たりのいい場所に植えられているサクラなんですが、突然太陽が隠れちゃいました。

しだれ桜です。上松橋からです
上松橋から下流側を撮りました。川の両岸に植えられたシダレザクラの並木です。ピンクが濃いシダレザクラの彩りが見事です。

上松橋と寺前橋の間
ソメイヨシノのように密度の濃い花を付けるわけではないですが、川へと垂れ下がる枝に付いたピンクの花。なぜか正面の樹だけ開花がずれています。

妙正寺池で
妙正寺川の水源、妙正寺池です。池の南側から撮影しました。西側と東側にあるサクラをスイングパノラマで収めました。