神田川の桜2010〜江戸川公園でスイングパノラマ

昨年の春から始めた遊びのひとつがスイングパノラマ。ソニーが開発した、カメラを振るだけでパノラマ写真が撮れちゃうという技術です。そのスイングパノラマで、神田川のサクラを撮ることにしました。ただ、全川をこれでやるのは芸がないので、江戸川公園から明治通りまでの区間に限定します。今年はこれに加えて、妙正寺川の夜桜と神田川本流沿いのフォトギャラリーというページを作りました。都合三部構成になっています。それでは、スイングパノラマからお楽しみください。

サムネールをクリックすればより大きなイメージでご覧いただけます。

●江戸川公園のサクラを楽しむ

 江戸川公園から上流側の神田川は、今や東京の花見の名所のひとつにもなっています。川沿いの遊歩道に見事な桜並木が続きます。文京区が整備した江戸川公園は、江戸川橋から大滝橋までの神田川左岸の緑道です。お店を広げてドンチャンやる人も多い場所で、神田川沿いでは最も賑やかな場所です。

 江戸川公園を抜けて、椿山荘脇の歩道を歩く人も大勢います。江戸川公園から椿山荘の庭園に寄り道して、駒塚橋までの区間が最も人通りの多いところといっていいでしょう。ちょっと広くて開放的な駒塚橋は、川の両岸に続くサクラを楽しむには絶好の場所です。ただ、非常に欄干が高いのが玉に瑕なんです。

江戸川橋の上から
江戸川橋の上から
遊歩道の始まりは、江戸川橋から。左右両岸共に整備されています。首都高速5号の本線と早稲田ランプへの高架橋が共に写っている、パノラマらしいショットになりました。
右岸の遊歩道から撮影
右岸の遊歩道から撮影
江戸川橋の少し上流の右岸側から、江戸川公園サイドを撮ってみました。頭上には、首都高速早稲田ランプの出口線が覆い被さっています。
江戸川公園の遊歩道
江戸川公園の遊歩道
上のショットのほぼ対岸から撮影しています。歩道から一段上がった場所には、屋根付きのベンチや花壇も整備されています。
大滝橋から江戸川公園
大滝橋から江戸川公園
大滝橋の上から、左岸の江戸川公園側を見ます。サクラのシーズンは屋台が出る場所。少し広くなっていて、夜には多くのお花見客で賑わいます。
椿山荘脇の遊歩道
椿山荘脇の遊歩道
江戸川公園を抜けると椿山荘の敷地に沿った歩道になります。趣のある塀が特徴的。神田川の上流側には駒塚橋が見えています。
駒塚橋よりフォーシーズンズ・ホテル
駒塚橋よりフォーシーズンズ・ホテル
この駒塚橋の橋上からフォーシーズンズ・ホテルを背景にした風景は、サクラの季節に限らずよくカメラに収めてます。

●明治通りまでの風景

 駒塚橋で公園緑道のような遊歩道は終わりです。でも、明治通りまで神田川両岸共に歩くことはできます。途切れることのない桜並木が待っています。単純にサクラそのものを楽しむというのなら、むしろ江戸川公園内よりもこちらの方が適しているといっていいでしょう。特に仲之橋と三島橋の間は、見事な景観です。僕はもう慣れちゃっていますが、初めてここに来て歓声を上げた人を何人も知っています。

 このあたり、神田川は新宿区と豊島区の境を流れています。ただ、昔の曲がりくねった流路に沿って区境が引かれているため、歩道が突然車道になったり、めまぐるしく状況が変わります。それでも、普通に歩けちゃうのですが、区境を意識しながら歩くと結構楽しめる区間なのです。

仲之橋からの風景
仲之橋からの風景
神田川に架かる橋の中で、最も見事なサクラを眺めることができるのが仲之橋です。この日は人も少なく、落ち着いて撮影できました。
遊歩道脇の川柳と提灯
遊歩道脇の川柳と提灯
面影橋近くの風景です。花見シーズンには、提灯がぶら下がります。川沿いのフェンスには、地元で募集した川柳が張り出されています。読み出すとはまります。
左岸遊歩道から面影橋
左岸遊歩道から面影橋
面影橋のすぐ近くの左岸遊歩道で撮影しました。この区間の遊歩道は、タイル舗装のきれいな路面です。橋の先は新目白通り。都電の面影橋電停もすぐそこです。
曙橋の上で
曙橋の上で
江戸川橋からの遊歩道区間の最上流側の橋が、ここ曙橋。右岸遊歩道は明治通りまで行けますが、左岸はこの先で行き止まりとなります。
曙橋から上流側を見る
曙橋から上流側を見る
見頃にはちょっと早かったかも知れません。それでも、密度の濃いサクラの枝の様子がわかると思います。肉眼ではサクラの隙間から、特徴的な階段魚道が見えているのですが…。