STORY&REPORT
Nodal Ninja3のセッティング
セッティングレポートというほど、ご大層な内容にはなりませんが、NodalNinja3を使えるようにするまでを紹介します。ほとんど完成品の状態で届いているため、非常に簡単にセッティングできました。文章付きのマニュアルは同梱されていないので、しっかり読みたい人はダウンロードしておくべきでしょう。
それにしても、小さな箱です。マンフロット303が入っていた段ボールなら、この箱軽く6個は入ってしまうでしょう。下右が箱の中身です。ただし、後ろに見えるソフトケースはこの箱の中には入っていませんでした。いわゆるコンプリートセットで買いましたが、右から垂直アーム、ベースアーム、ディテントリングとスペア&メンテナンスパーツ、Tアダプターです。一眼レフの場合、Tアダプターは必要ありません。スペア&メンテナンスパーツですが、最初はこれを自分で組み上げるのかとビビリました。それほど細かいパーツです。スペア&メンテナンスのためとわかった時はホッとしましたが、わざわざ同梱されているということは、いずれ近い将来使わなければならないものかも知れません。それを考えるとちょっと憂鬱になりますが、まぁ買ったばっかりですから、しばらくは忘れることにします。
ベースアームに垂直アームを取り付ければ、それでこのパノラマ雲台は完成です。垂直アームには、カメラを取り付ける水平アームがすでに付いています。水平アームにカメラを付けるわけですが、KissXとシグマ8mmのコンビですら鏡胴が干渉します。ですから、クイックシューで取り付けることにしました。って、最初からクイックシュー使うつもりでしたが。一眼レフならカメラを付けちゃえば、左右方向のセンターも決まります。
ディテントリングのセットは、回転中心のノブを外すことから始めます。ノブを外して、ガイドのふたつのボッチに合わせてリングを置きます。あとはノブを元に戻せばおしまい。ちなみに、ノーダルニンジャは、クリックストップ機構はありますが、回転ロックのようなものはありません。常時回るようになっています。この回す時のトルクの大小は、ノブの締め付けトルクで決まります。好みの固さに閉めたら、センターにあるネジで固定します。これで、使えるようになりました。
カメラの上下方向のセンター出しと、ノーダルポイントを決めます。垂直アームを前後して、センター出しを行いますが、下右写真のポジションでファインダーをのぞきながら行えば結構簡単にセットできます。セッティング中気がついたのですが、中央のAF測距フレームを点灯させると、作業しやすくなります。測距点がカメラの中心とは断言できませんが、外から定規をあててみたら問題なかったので、これからはこの方法を使います。
また、ノーダルポイント、回転中心のセッティングもカメラを下向きの状態で行った方が、やり易いと感じました。縦回転だってノーダルポイント中心に回るわけですから。第一のメリットは、雲台側の回転中心を垂直アームで測れるのでレンズとの距離が近くなり、目視したり定規当てたりするのに有利です。第二のメリットは、撮影してみてズレのないポイントを探していく方法では、カメラの真下に雲台と三脚の脚という格好のコントロールポイントがあるということです。第三のメリットは、この場合はカメラを上下にスライドさせながらポイントを探すわけですが、引力の助けを借りられるので水平に動かすよりもスムースです。ロックノブを締める時は、締め付けトルクによって生じるズレを吸収するためカメラを支えるので、カメラを落としちゃうこともありません。
ほぼ同時期に手に入れた303SPHよりも先に、ノーダルニンジャは実戦投入しました。使いにくさはあまり感じませんでした。ただ、基本は時計回りで撮影していますが、何かの都合で反時計回りに動かそうとすると、三脚から雲台そのものが緩んじゃうという点です。回転トルクの強弱の設定ですね。いいポイントを見つけなければなりません。