江戸名所図会の中にも神田川と神田川上水を描いたものがいくつかあります。それをここからのページでご紹介します。江戸名所図会は絵入りの全7巻20冊、天保年間(1830〜1844年)に2回に分けて刊行されました。編者は斎藤幸雄、幸孝、幸成の親子3代。 30年余りを経てようやく完成したもので、挿絵は長谷川雪旦と言われています。 この書は、安永9年に京都で出版された都名所図会に端を発した数々の名所図会のまさに ラストバッターとも言えるものです。平たくいえば、その内容はガイドブックであり、技術的にも芸術的にも評価の高い挿絵と文章の組み合わせで、江戸時代の風景を紹介しています