善福寺川の夜桜

今年の夜桜は、善福寺川で撮影しました。都立和田堀公園から善福寺川緑地にかけての区間です。ここは、都心部から離れていてあまり知名度は高くなかったのですが、あるお天気サイトの紅葉と花見情報にエリアセクレトされたことから、突然人の流れが多くなった場所です。主要な駅からも遠いのですが、昼間はバス待ちの列ができるほどの人気エリアになっちゃいました。そんな善福寺川の夜桜初体験です。

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●夜の善福寺川は静かだった

 撮影のスタートは済美橋にしました。都立和田堀公園は、飛び地のようにいくつかエリアに分かれていますが、その最も下流側から撮影を始めました。撮影を始めた下流側は、サクラも少なく、静かな夜の川沿いの遊歩道を歩くことになりました。大宮橋から、善福寺川は和田堀緑地の中を流れるようになります。

 サクラもありますが、緑濃い雑木林が特徴の和田堀公園。大宮橋から先、暗い園内の遊歩道からサクラを楽しみます。付近に大きな会社や学校がないせいでしょうけど、大騒ぎするお花見グループは皆無です。白山前橋を過ぎると、川沿いの公園は善福寺川緑地になります。やっぱり静かな夜の遊歩道でした。

済美橋近くの遊歩道 まだ完全に暗くなっていない済美橋近くの遊歩道のカットです。西の空にまだオレンジ色が残っていました。
武蔵野橋は公園施設橋
公園施設橋の武蔵野橋。歩行者専用橋です。このアングルのカットは、これまで昼間に何度も撮っています。
御供米橋を俯瞰する 和田堀公園内で僕のお気に入りの場所です。昨年再整備工事が行われて、木道風の階段が新しく近代的になりました。
白山前橋を撮る
白山前橋は、和田堀公園と善福寺川緑地の境界に架かります。ちょうど橋上を通りかかったクルマのライトを、照明代わりに使いました。
尾崎橋から上流側
五日市街道が走る尾崎橋から上流側を撮りました。サクラのシーズンは橋上に露店が出るのですが、20時前なのに店じまいの支度をしていました。
面影橋付近の右岸遊歩道 サクラのトンネルになっている相生橋下流側の右岸遊歩道です。歩道も広いし、人も少ないし、三脚立てても迷惑かけません。

●神通橋までの夜道

 ここ何年かの昼間の善福寺川緑地のサクラのシーズンは、ホントに凄まじい人出でした。撮影した2日前に、花の開き具合をチェックしに行った時も、イヤになるほどだったのです。当てが外れたという表現は適当ではないかも知れませんが、静かな夜の風景にちょっと拍子抜けって感じなのです。もちろん、うるさいよりも静かな方がいいに決まっていますけど。

 このエリアで最も濃いサクラを橋上から楽しめる屋倉橋のひとつ上の橋、せきれい橋から遊歩道は未舗装の土の道になります。静かな暗い夜の遊歩道、いくら公園とはいえ23区の住宅街とは思えないほどでした。夜の善福寺川、かなりお気に入りになっちゃいました。

児童橋の橋詰めで
児童橋の左岸の橋詰めから、対岸のサクラを写しこんでみました。ちなみに橋名の由来は、親しみを持って児童が渡れるようにとか。
屋倉橋から下流側の風景
善福寺川緑地内で、最もサクラ密度の濃い風景を楽しめるのが、屋倉橋の橋上です。奥に見える橋は、写真左の児童橋です。
屋倉橋から上流側の風景
こちらも屋倉橋の上からですが、上流側を撮りました。善福寺川が大きく蛇行していて、下流側とは別風景です。
西田橋を撮る
歩行者専用の園内施設橋、西田橋です。欄干の上に転落防止ネットが張り出しているのが特徴です。
未舗装の遊歩道で せきれい橋から上流側の左岸遊歩道は、未舗装です。昼間歩くと、脚に優しい土の道にホッとすることもあります。
神通橋から
善福寺川緑地の西端、神通橋の上から下流側を撮りました。写真では明るく写っていますが、非常に暗い場所です。